木曜日, 8月 31, 2006

踊り字

踊り字(おどりじ、躍り字とも書く)とは、踊っているように書かれている下手な字のことも指すが、一般的には文字表記で使用される約物(特殊記号)の一つで、々・ヽ・ゝなどの記号をさす。おどり、繰り返し符号(くりかえしふごう)、重ね字(かさねじ)、送り字(おくりじ)、揺すり字(ゆすりじ)、重字(じゅうじ)、重点(じゅうてん)、畳字(じょうじ)、などとも呼ぶ。
同の字点(どうのじてん)



字形から俗に「ノマ」とも。同じ漢字を2つ重ねるときに、2文字目の文字の代用として用いられる。例:「時時」⇒「時々」
「賛成賛成」を「賛成々々」、「後手後手」を「後手々々」のように、2文字の漢字を2つ重ねるときにも使う。
但し、「会社社長」「民主主義」のように意味が区切れる場合は使用しない。由来としては、「同」の漢字の旧表記である「仝」が変化したというものや、二の字点が変化したというものなど、諸説ある。
一の字点(いちのじてん)

ゝ ヽ ゞ ヾ

平仮名を2文字重ねるとき「ゝ・ゞ」を、片仮名を2文字重ねるとき「ヽ・ヾ」を使用する。例:「いすず」⇒「いすゞ」・「アーティスト」⇒「アヽチスト」
但し、昨今の文章では余り用いられない。1文字目に濁点がつく場合は、「ゝ」は濁点のない仮名を重ね、「ゞ」は濁点のつく仮名をそのまま重ねる。例えば、「づつ」⇒「づゝ」(旧仮名遣いで)。
二の字点(にのじてん)



揺すり点(ゆすりてん)とも。「二」の字がくずされてできた記号。主に縦書きの文章に用い、「各〻」(おのおの)、「窶〻」(しばしば)のように上の字を重ねて訓読みにせよというときに使用するが、現在は「々」で代用されることが多い。
くの字点(くのじてん)

〱 〲

平仮名の「く」の字を延ばしたように書き、縦書きの文章のみに用いるが、昨今は余り使われない。2~4字の複数の文字を繰り返す場合に用いて、「まあまあ」を「まあ〱」のように表記する。繰り返した2字目以降の文字が濁音化する場合はこの記号に濁点がついたものを使用する(「しかじか」⇒「しか〲」)。一の字点とは違い、1文字目に濁点がつくときは、「〱」だけを用いると濁点のつく文字をそのまま重ねる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

0 comentários: